[2024.06.26] 2024-25シーズンロスター決定およびチーム編成についてのご説明
福島ファイヤーボンズ B.LEAGUE 2024-25シーズンのロスターおよびチームスタッフが決定いたしましたのでお知らせいたします。
B.LEAGUE 2024-25シーズン 福島ファイヤーボンズ ロスター
背番号3 SF アンソニー・ポライト 選手
背番号5 C ミカエル・ホプキンス 選手
背番号10 PF 菅澤紀行 選手
背番号11 SG 山内翼 選手
背番号13 PG 笠井康平 選手
背番号15 PF ワン・ウェイジャ 選手
背番号20 SG 多田武史 選手
背番号21 SF 菅野翔太 選手
背番号24 PG 伊集貴也 選手
背番号25 PF/C ラポラス・アイヴァナーカス 選手
背番号33 SF 林翔太郎 選手
背番号78 PG 田渡凌 選手
ゼネラルマネージャー(GM):山根謙二
ヘッドコーチ(HC):栗原貴宏
アシスタントコーチ(AC):上杉翔
アシスタントコーチ(AC):當銘勤次郎
通訳兼ディベロップメントコーチ:東山真
アシスタントゼネラルマネージャー兼マネージャー(AGM/MG ):小長井亮兵
ストレングス&コンディショニングコーチ(SC):首藤甲子郎
ストレングス&コンディショニングコーチ(SC):助川幸太
アスレティックトレーナー(AT):山下愛
トレーナー(TR):澤田隆希
チームドクター(DR):渡邉和之
チームドクター(DR):園部樹
代表取締役社長 西田 創 コメント
いつもファイヤーボンズへのご支援、ご声援ありがとうございます。B.LEAGUE 2024-25シーズンのチーム編成が固まりましたのでご説明させていただきます。
まずはじめに2023-24シーズンでチームを離れることになったメンバーに改めて敬意を表させていただきます。
スニガ元SVHCは途中で指揮官の役を降りる事態となってしまいましたが、2022-23シーズンの終盤からチームをサポートし、チームのカルチャーをシンカさせることに共にチャレンジしてくれました。ファイヤーボンズの練習やトレーニングの強度が以前よりも高まり、1本1本のシュートへの拘りを練習から持ち続ける指導は、シーズンでリーグ2位というフリースロー成功率の結果にも成果として現われていたと思います。ウェイスリングACは、スニガ元SVHCが信頼を寄せるアシスタントとして招聘し、シーズンを通してチームを支えてくれました。スニガ元SVHCの退任後、通常であれば同じタイミングで郷に帰る判断をしてもおかしくないところ、チームに残り栗原HCの新体制を支えてくれました。指揮官が変わる中でアシスタントとして求められる役割の変化もあったと思いますが、持ち前の笑顔と明るい雰囲気でチームの非常事態にもアジャストしてくれました。武井コーチはネイティブレベルの質の高い通訳としての役割を果たしつつ、ディベロップメントコーチとして選手個々に向き合い、最適なワークアウトを提供し続けてくれました。栗原HC体制になってからは実質的にはアシスタントコーチとして戦術の検討、提案という重要な役割も全うしてくれました。彼のバスケットボールへの情熱と向上心は本物で、選手からの信頼も厚く次のシーズンも共に戦えればという思いも強かったですが、彼の今後のキャリアと次なる夢を私たちも応援したいと思います。
選手では、バートン選手、リー選手、キング選手、エチェニケ選手、玉木選手、加藤選手、土家選手が最後の最後までチームに貢献してくれました。
バートン選手は序盤のガード陣の負傷が重なったタイミングで合流し、危機を救ってくれました。リー選手は外国籍選手の入れ替えにより、急遽の合流となりましたが、入国後ストイックに自分自身と向き合い大幅な減量を実現し、インサイドで存在感を示してくれました。もう少し減量のタイミングが早く、アジャストする時間がもっとあればと悔やまれるところです。キング選手は開幕直前の合流であったにも関わらずチームにすぐにアジャストし、終始献身的な姿勢で体を張り続けてくれました。ホーム最終節の大爆発は一生忘れません。エチェニケ選手はB1トップレベルでの経験を経て2シーズン福島でのプレーを選んでくれました。まさにチームの大黒柱としてインサイドで存在感を示し続けてくれました。強烈なパワーを生かしたプレーはもちろん、模範となるような日々の取り組み姿勢は外国籍選手たちのお手本でもあり、精神的支柱でもあったと感じています。日本人ビッグマンとして貢献してくれた玉木選手は、外国籍選手とのマッチアップが多く、プレータイムこそ短かったですが、常にベンチでも声を出し続け、試合に出た際にはピック&ポップからの精度の高い3Pシュートを決めてくれました。玉木選手が最後まで献身的であり続けたからこそ、最後までチームの結束が強固であったのだと思います。そして、加藤選手と土家選手は、チームのシンカを象徴する存在として大きく成長してくれたと思っています。加藤選手のスピードあるドライブやハードなディフェンス、土家選手の高確率のシュートはファイヤーボンズの大きな武器のひとつでした。彼らの夢をこれからは応援する立場になりますが、やはりファイヤーボンズがB1に昇格し、事業成長と環境整備を果たすことで、他の強豪クラブと肩を並べてオファーができる存在にいち早くならなければならないと痛感しています。シーズンを通して貢献してくれた全てのチームスタッフと選手に改めて感謝申し上げます。
次シーズンの目標は「B1昇格」です。そして「成長し続けるチーム」というチームコンセプトも変わりません。シーズンスローガンは追って発表させていただきます。2023-24シーズンのチームは、若い選手が多かったこともあり、シーズン中のチームの成長を感じていただいた方も多かったかと思います。最後まで諦めない姿、献身的に体を張る姿に感動したというコメントをいただくこともとても増えました。しかし成長というのは若い選手だけではなく、選手でもスタッフでも中堅でもベテランでも、皆に共通のテーマです。キャリアや年齢問わず福島でパフォーマンスを向上させて選手が輝き続けること、明確な役割と責任の中で指導をすることでコーチが指導力を高めることなど、チーム全体として成長ブランドを磨き続けることで、優秀な人材に選ばれるチームになっていけると考えています。
そんなチームコンセプトを実現するために、クラブとして初めて専任でのGM職を設置し、山根謙二氏を招聘しました。山根氏は自身の国内トップレベルでのプレーキャリアとbjリーグ、大学、スクールなど各カテゴリでの幅広い指導経験を有しており、豊富な人脈と経験を持っています。福島ファイヤーボンズの創設時にも携わっていただいたご縁もあり、ボンズの歴史的な背景も理解されている山根氏に来シーズンからチーム側の責任者を務めていただくことになりました。山根GMにはチーム編成はもちろん、シーズンを通してチームを安定稼働させられる統括マネジメントを期待しています。そして大学/高校とのパイプも太いことから、選手の早期発掘や育成にもこれから力を入れていけると考えています。チーム指揮のトップは引き続き栗原HCに担っていただきます。2023-24シーズンはシーズンの途中でのHC就任となり、とても難しい状況の中での采配を担ってくれましたが、2024-25シーズンは栗原HCが実現したいバスケットボールスタイルに適した選手を採用し、夏の時期からしっかりと準備をすることができます。昨シーズンの大きな課題である失点(リーグ11位)を改善し、ディフェンスマインドの高いチームへと計画的に強化を進めてくれることを確信しています。栗原HCの責任感の強さ、バスケットボールへの拘りの強さ、真っ直ぐな人間性は他のスタッフや選手たちとの信頼関係を確かなものにし、山根GMと共に福島ファイヤーボンズのカルチャーをつくってくれると思います。
栗原HCの脇を固めるACには上杉氏と當銘氏を招聘することができました。2人とも福島には新加入となりますがB1での指導経験もあり、周囲から高い評価を受けているコーチです。上杉コーチは地元福島県出身であり、栗原HCと共に福島への思いを強く持って指導に当たってくれると思います。自身のB1でのプレー経験はもちろん、コーチとしてB2香川でプレーオフを戦った経験、B1北海道でトップレベルの選手たちと戦ってきた経験をチームに落とし込んでくれることを期待しています。當銘コーチは八王子、群馬、岩手、新潟、奈良と複数カテゴリでの豊富な指導経験があり、多くの引き出しを持った人材です。特に群馬がB1昇格した時にコーチの立場でいた経験は我々にとっても貴重です。そして通訳兼ディベロップメントコーチとして熊本から東山氏に加入いただくことになりました。20年以上アメリカのバスケットボール界にいた経験で外国籍選手のチーム内でのコミュニケーションを円滑にしてくれると思いますし、ディベロップメントコーチとしてはシューティングスキルに特化した形で選手たちのレベルアップに貢献してくれると思います。
ボンズの強みと認識しているストレングス&コンディショニングおよびメディカル体制にも継続して素晴らしい人材が名を連ねてくれました。首藤SC、助川SCにはこれまで同様のハードトレーニングはもちろん、体の使い方やプロフェッショナルとしての体への向き合い方を指導してもらいます。メディカル体制として昨シーズンに引き続き福島県立医科大学様、笑顔道グループ様との連携体制を維持させていただける運びとなりました。渡邉ドクター、園部ドクターにはこれまで同様各種メディカルチェックや怪我の評価、試合時にはマッチドクターとしてご対応いただきます。山下ATと澤田TRには日々の選手のコンディショニング管理とケアを高いレベルで担っていただくことを期待しています。おそらくB2リーグでは屈指のSC&メディカル体制が整ってきていると思いますので選手たちも安心して日々ハードなトレーニングに励むことができるはずです。最後に長年マネージャーとしてチームを支えてくれた小長井氏は、来シーズンからアシスタントGM兼マネージャーとなり、これまでのチームの運営業務に加えて、アメリカ留学経験を生かした選手交渉や、チームの予算管理含めたGMのサポート業務も担っていただきます。チームの健全な管理運営に大きく貢献してくれると思っています。以上がスタッフ体制となります。前述したクラブコンセプトを実現できる優秀なメンバーが集ってくれたと思っています。クラブ代表である私はクラブ全体の責任者ですのでチームがコンセプト通りに進んでいるかをしっかりと確認していきますが、基本的にはチームの管理・運営は専門人材であるGM/HCに任せつつ、これからはファイヤーボンズが事業的に更なる発展を遂げられるように尽力してまいりたいと思います。
新チームの選手たちに触れさせていただきます。ガード陣は昨シーズン抜群のリーダーシップでチームをまとめてくれた田渡選手、豊富な経験とハイレベルのスキルセットを持ち合わせている笠井選手、2023-24シーズンこそプレー機会がなかったものの体の強さとスピード、判断力に長け、復活を期して臨む伊集選手の1993年生まれトリオでの構成となりました。三者三様の特徴と強みがあり、対戦相手の特徴に合わせた柔軟な起用が期待できますし安定感は昨年よりも増していくと思っています。
ウイングにはハードなディフェンスで存在感を示している山内選手、肩の負傷がありながらも高確率でシュートを決め続け爆発力のある多田選手、サイズとバスケットボールIQに長け昨シーズン大怪我から復活を果たしチームの軸となった林選手、常にハードに相手にプレッシャーをかけ続けながら高確率の3Pシュートを打つことができる菅野選手が入ります。多田選手のリハビリも順調に進捗しており、後述するアンソニー選手の活用方法によってはポジション争いは必至のため、切磋琢磨してレベルを高めあって欲しいと考えています。
ビッグマンは、熊本から新加入のベテラン菅澤選手、秋田からアジア特別枠で加入した走れるビッグマン王選手、世界を知るオールラウンダーであるアンソニー選手、高さと速さと華を兼ね備えた加入2年目ラポラス選手、抜群の安定感と遠距離砲も併せ持つボンズの次なる大黒柱ミカエル選手の構成となりました。菅澤選手はB1、B2含めた長いキャリアと経験からチームに安定感と安心感をもたらせてくれると思います。王選手の存在でアンソニー選手の起用の幅が広がり、これまでにないボンズの形をお魅せできると私自身もワクワクしています。昨シーズンの課題であるリバウンド(リーグ10位)も改善する必要がありますが、ミカエル選手、ラポラス選手への期待値はもちろん、コート内の全体的なサイズ感を増したビッグラインナップも可能なため、誰か1人に頼るのではなくチーム全体でも改善していけると考えています。
今シーズンのチームの平均年齢は28.9歳(4/1現在)となります。経験のある日本人選手が加入したこと、外国籍選手は相対的に若くなったことから、安定したゲーム運びを可能としながらも爆発力があり、シーズンを通しての成長が見込める編成になったと思います。選手契約の13人目の枠は今シーズンは空けた状態でスタートし、シーズンを走りながら特別指定選手枠の活用も視野に入れて継続検討してまいります。今回素晴らしいスタッフ、選手たちが集ってくれましたがロスター確定は目標のB1昇格に向けたスタートラインに立ったに過ぎません。大切なのはこれからいかにチームを成長させられるか、そのために一人一人が成長できるかだと思っています。新生福島ファイヤーボンズの新しい顔ぶれをご披露できることを楽しみにしておりますし、シーズンを通して成長していく姿をお見せできるようにクラブ一同精進してまいります。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。今後とも福島ファイヤーボンズへのご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。