[2016.04.21] 【戦評】1点差の激戦、福島ファイヤーボンズが勝利
■第1Q 17-15
仙台が先制するとシャノンがリバウンドで競り勝ちチャンスを拡大させる。ボールを回しその後もインサイドで優位を得る。福島は外角を積極的に狙っていく。福島もトリースが中から攻めていき激しい攻防を展開。仙台はシュートまでもっていくもタッチが悪く得点が伸びないが、ナッシュを自由にさせず2点差。
■第2Q 46-37(29-22)
福島はメリエックスが攻守で奮闘してチームにリズムを与えていく。ナッシュを警戒されうまく抑えられてしまいベンチに下げる。仙台はホワイトにボールを集めていき加点につなげる。中盤に再びナッシュを投入する福島は外から決めていくと、巧みなステップから攻めていくなど攻撃をけん引。終盤には仙台の堅い守備をものともせず連続で次々に決めていくなど類稀な得点力で9点差。
■第3Q 65-61(19-24)
立ち上がりからお互い積極性を見せていく。福島はナッシュ、仙台はホワイトにボールを託していく。お互い得点を決めあうなど譲らないまま時間が進んでいく。福島は空いた外から菅野が確率よくシュートを沈めていくが終盤の志村のミドルから仙台が追撃して4点差。
■第4Q 94-93(29-32)
お互いアウトサイドから果敢に狙うなど立ち上がりから主導権争い。しかし精度では福島が上回り2本目の3Pを決められたところで仙台タイムアウト。その後も野上が外から決めていくも、仙台はボイキンがオフェンスリバウンドを奪って加点。すると佐藤、志村の外角が当たりはじめるなどじわじわと点差詰め残り1分についに同点に。残り13秒に菅野が3Pを決めて2点リード。仙台は同点のチャンスを得るも?フリースローを決めきれずに敗北。
■全体
開始から接戦の展開の中、福島がアウトサイドの成功率で50%以上と高い確率を武器に試合の主導権を握った。仙台はミスが少なく、序盤はナッシュを抑えていたが、外も決められ中を割られるようになってしまった。ナッシュは42得点と活躍したほか、野上、菅野の3Pで勝利をつかんだ。
■観客数:1142人
■戦評協力:株式会社マーススポーツエージェント
仙台河内コーチ
九州地方に大震災が起き、仙台、福島も含めて、東北地方もこれまで助けていただいたので、今度はこちらが助ける番だと思います。試合はチームでよく戦えたと思う。42ポイントをとる選手が相手にいて、そこに対しても一点差だったので、最後のルーズボールはあったが、最後までチームのバスケットができたのは、いいポイントだった。3ポイントも50パーセントのいい確率で入っていたので、そこの修正と何よりこちらもアタックをどんどん仕掛けていけばもう少し状況も変わっていくと思う。しつこくアタックしてスピンをして、相手に体をぶつけ色んなことが起こるよう外からだけでなく、どんどんアタックをしかけることを忘れず強い気持ちでいきたい。プレイオフ前に初日負けて2日目カムバックするチャンスをもらったと思っているので、明日必ず強いバスケットをしたい。
福島藤田コーチ
ホーム最終戦ということで連敗している中、選手がエナジーを出してよく最後まで頑張ってくれたと思う。チーム全員の目標に対する気持ちが今日の勝利につながった。明日ホーム最後の試合なので、いい形で終わって、プレイオフへステップアップしていきたい。