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[2023.06.23] 2023-24シーズンロスター確定及びチーム編成についてのご説明

いつも福島ファイヤーボンズへのご支援・ご声援をいただきありがとうございます。

B.LEAGUE 2023-24シーズンの福島ファイヤーボンズのロスター12名及びチームスタッフが決定いたしました。
ここで来シーズンの編成につきまして代表取締役社長の西田よりご説明させていただきます。


 

2022−23シーズン在籍メンバーへの感謝

はじめに、2022-23シーズン限りでの退団となったスタッフ・選手各位に改めて御礼申し上げます。
佐野HCは2015年シーズンからチームに在籍し、ACとしてHCとしてチームの成長を支えてくれました。そして三田TRは2016年シーズンからの在籍で海外留学の経験を活かし、選手達のコンディション管理に貢献し続けてくれました。2人とも長期にわたりチームの歴史を創ってくれた功労者です。
そして猪狩渉選手、友利健哉選手、長谷川智伸選手、チョンギボム選手、村上慎也選手、本多青選手(特別指定)、髙橋祐二選手、橋本尚明選手、アディソン・スプライル選手、ジョシュ・ハレルソン選手が今シーズン限りでの契約満了となりました。彼ら全員がチームの勝利のために体を張り続けてくれましたし、村上選手に代表されるように「福島」を背負い戦い続けてくれたことに感謝の気持ちで一杯です。彼らの能力を最大限に発揮させるマネジメントができなかったことは代表として強く責任を感じています。
歴史を創ってきてくれたメンバーの契約満了に伴い、驚きや憤り、落胆の声も多く頂戴しました。副社長として1シーズン、代表として2シーズンチームを内側から見てまいりました。そして今シーズンの結果を受け、来シーズンに向けては「プレーオフに進出できるチーム」から、「プレーオフを勝ち抜くチーム」にステップアップさせるための革新が必要であると判断いたしました。ボンズの新しい文化を創造していきます。
     
ボンズのために人生の時間をかけてくれたメンバーの今後のキャリアの成功を心から祈念しています。そしてクラブ10周年を迎えるにあたり、これまでボンズの歴史を紡いでいただいた全てのメンバーにこの場を借りて御礼申し上げます。








 

2022−23シーズンの振り返りと反省

2022-23シーズンは東地区4位、全体7位でB2プレーオフに進出し、プレーオフでは準々決勝敗退という結果でございました。目標であったプレーオフホーム開催・B1昇格を果たすことができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
佐野HCのもと「シンプル・結束」という2つのキーワードを据えてチームづくりをしてまいりました。結果として得点は1試合平均78.2点(リーグ全体7位)。トップ4に進出したチームが全て平均80点を超えていることを考えると、シンプルなオフェンスであるが故に相手に的を絞らせやすい側面もあり、得点を伸ばせなかった要因にもなりました。一方でアシスト数はリーグ4位、3Pシュート試投数はリーグ2位であったことから、ボールを動かしてグレゴリー・エチェニケ選手を中心としたインサイドの強みを活かしながら、複数のシューターが積極的にアウトサイドからのシュートを放つというスタイルは遂行できていたと言えます。







ディフェンスを振り返ると失点は76.3点の3位でした。福島らしい粘り強いディフェンスを魅せる試合も多かった一方で、ファストブレイクポイントがリーグ11位であったこととも紐づくように、試合のペースが高まらず(リーグ10位)、相手の得点機会が相対的に減少していたとも言えます。
そしてチームがシーズンを通して流れに乗り切れなかった要因として、「接戦をものにできなかった」ことが大きいと捉えております。2ポゼッション(6点差)以内のゲームが延長戦までもつれたものも含め18試合あり、そのうち勝利できたのは4試合でした(勝率22%)。接戦をものにするために重要視していたことは、リバウンドの獲得、ターンオーバー(ボールを失うプレー)の減少、フリースロー決定率の改善の3項目でした。これらの項目は外部要因はあれど、自分たち次第で改善できる要素が多いプレーであるためです。フリースローは特に分かりやすいですが、これらは日頃の練習の積み重ねがダイレクトに試合に現れます。チーム内の約束ごとを理解し、メンバーがどれくらい規律をもち集中力高く練習に取り組めているかが問われる数字ですが、この3項目のリーグ順位は全て7位であり、奇しくもプレーオフ通過順位と同じ順位でした。接戦をものにしなければ上位に進出することはできませんが、結果として日々の練習の積み重ねに課題があったと言わざるを得ない結果でありました。シーズンを通して改善すべく佐野HCと試行錯誤を重ねてまいりましたが、シーズン終盤まで明確な福島のスタイルと強みを発揮させることができませんでした。







これはクラブ運営の最終的な責任者である私の「どんなチームづくりをするか」というコンセプトが希薄であったことに原因があります。コーチの人選、選手編成の段階からチームのコンセプトを明確に持ち、コンセプト実現のために必要な人材をリクルートし、掲げた方針に沿って計画的に強化をしていかなければなりませんでした。3年前に経営に携わるようになってから、基本的にはそれまでのボンズの方針を踏襲してまいりましたが、創設10周年の節目を迎える来シーズンを戦う上で、改めてチームコンセプトを再定義しチーム編成を進めてまいりました。チームコンセプトは次シーズンのスローガンと併せて新体制発表会の場で別途ご紹介させていただきたいと考えておりますが、健全性と戦略性と成長性を大切にしながら、ハードなディフェンスを軸にチームづくりをしてまいります。
いくつかの数字をもとに振り返りをさせていただきましたが、最も大切なのはお客様の心に響く試合ができるかどうかだと思っています。勝利を目指すことはもちろん、人の心を打つ試合、そしてお客様とその場でしか味わえない熱狂空間を共有することをこれからも追いかけ続けたいと思います。
 
 

コーチング体制~成長にコミット~




B.LEAGUE 2023-24 シーズン チームスタッフ契約締結のお知らせ

スーパーバイジングヘッドコーチ(SVHC):エンリケ・スニガ
ヘッドコーチ(HC):エリック・ウェイスリング
アシスタントコーチ(AC):栗原貴宏
ストレングス&コンディショニングコーチ(SC):首藤甲子郎、助川幸太
トレーナー(TR):井田佑二郎/笑顔道整骨院グループによる包括的サポート
ドクター(DR):渡邉和之/福島県立医科大学附属病院
マネージャー(MG):小長井亮兵

なお、実質的な指揮はエンリケ・スニガSVHCが執り、エリック・ウェイスリングHCはエンリケ・スニガSVHCをサポートいたします。


健全性と戦略性と成長性を高めていくために、ヘッドコーチに求める要件を定義化し、人選を進めてきました。「世界のバスケットボールを知っていること、ナショナルチームの経験があること、ユース世代を率いた経験があること、感情をコントロールしチーム全体をマネジメントできること、ディフェンス強化をポリシーとしていること、学び続ける姿勢があること」これらの要件を満たす人材として、エンリケ・スニガ氏と契約いたしました。保有している海外コーチライセンスと日本協会のコーチライセンス規定とのマッチング、チームメンバー登録規定との兼ね合いで、役職名はスーパーバイジングヘッドコーチとしました。今シーズン終盤からアシスタントコーチとして指導にあたってくれましたが、経験的にも人物的にもチームの新しい文化を共に創造できる存在であると判断いたしました。
エンリケコーチがメキシコ代表指導時代に共に指導に当たっていたエリック・ウェイスリング氏もまた経験と実績のある名指導者です。エンリケコーチの良き参謀であると共に、幅広い戦術構築やデータ分析、映像解析に長け、勝つためのインプットをチームにもたらしてくれると思います。前述したコーチライセンス規定で、エリックコーチをヘッドコーチとして登録いたします。
そして栗原貴宏アシスタントコーチとは継続契約となりました。元日本代表のトッププレイヤーで、福島を愛し故郷でコーチングの実績を着実に積んでいます。自身も優秀なシューターでありながらディフェンスの名手でもありました。エンリケコーチをサポートしながら共にチームの進化を加速させてくれることを確信しています。
強固なディフェンスを実現するために基盤となるのが体の強さであり、首藤甲子郎氏と助川幸太氏には引き続きフィジカルの徹底強化を担ってもらいます。
メディカル体制は昨年連携協定を締結した福島県立医科大学様から渡邉和之ドクターに引き続きサポートいただき、オフィシャルパートナーでもある笑顔道整骨院グループ様と新たに包括的なコンディショニングサポート体制を構築してまいります。
最後に小長井亮兵マネージャーは継続契約となり、引き続きチームの健全運営の舵取りを担ってもらいます。
来シーズンの選手たちの平均年齢は27.2歳(2023年7月1日時点)になり、アスリートとしてこれから伸びる選手、円熟味を帯びてくる選手が多く所属します。だからこそコーチング体制の充実にこだわってきました。選手が成長する環境をつくってまいります。


 

チーム編成~競争環境の創出~



背番号0 PF/C エリック・マーフィー 選手
背番号3 PG 
加藤嵩都 選手
背番号11 SG 
山内翼 選手
背番号12 PG 土家大輝 選手

背番号15 SF/PF 玉木祥護 選手
背番号20 SG 多田武史 選手
背番号21 SF 
菅野翔太 選手
背番号25 PF/C ラポラス・アイヴァナーカス 選手

背番号30 PG/SG ロバート・ボリック 選手
背番号33 SF 林翔太郎 選手
背番号78 PG 田渡凌 選手
背番号88 PF/C グレゴリー・エチェニケ 選手


次シーズンのロスター12名はとてもバランスのとれた良い編成になったと思います。福島で戦うことを選択してくれた選手たちに感謝しています。まず重要視したのはパーソナリティの部分です。自分が成長したい、チームを成長させたいと切望していること、プロとして自分を律することができること、ディフェンスで体を張ることを厭わないこと、そして選手の強み(高さ、スキル、シュート力、スピード、パワーなど)をコート内でバランスよく配置できることを考えながら選考を進めました。



インサイド陣は、大黒柱のエチェニケ選手、マーフィー選手が契約継続になったことはクラブとして大きなポイントです。そしてアイヴァナーカス選手、玉木選手を新加入選手として迎えます。エチェニケ選手はスタッフ陣によりフィジカル管理を徹底し昨年よりもコンディションを上げ、パワーに加えてスピードも増してゴール下を支配してくれることを期待しています。マーフィー選手は今シーズン怪我の影響で後半戦の出場が叶いませんでしたので期するものがあります。外からのシュートに加えてインサイドでもアグレッシブなプレーを再び魅せてくれると思います。アイヴァナーカス選手は高さと速さと強さとシュート力を兼ね備えたオールラウンダーです。走力もあり、チームに爆発力をもたらしてくれます。そして玉木選手はボンズ待望の日本人ビッグマンであり、チームのコンセプトにマッチする走力とディフェンス力を有した選手でありながら外からのシュートも持ち合わせた選手です。献身的なプレーでチームに貢献してくれると確信しています。
 


ウイング、シューター陣は山内選手と菅野選手が継続契約、秋田から多田選手、茨城から林選手が新加入となりました。
山内選手は今シーズン開幕スタメンを掴んだものの、怪我に泣いたシーズンともなってしまいました。強気なドライブに加え、外からのシュート確率も上がりチームの武器になると考えます。ディフェンスでも体を張れる選手であり、チームスタイルを象徴するようなハードディフェンスを期待しています。菅野選手は今シーズン、キャリアハイの3P成功率をマークしました。30歳を超えて自らの限界にチャレンジし、過去最高の自分を更新し続ける姿はチーム内の良きロールモデルになっています。日本人最年長となり、クラブの理念である「誇れる福島をつくる」ことを共に体現してくれる選手だと信じています。秋田からの加入になる多田選手は何といってもシュート力が最大の魅力です。類稀なクイックリリースのシュートはこれまでにない福島の新しい魅力になりますし、秋田で培ったディフェンス力はチームのスタンダードを引き上げてくれると思います。そして茨城から経験豊富な林選手を獲得できたことはとても大きな意味を持ちます。サイズのあるオールラウンダーであり、攻守ともにチームに貢献してくれることは間違いありません。どんな環境下でも自分に矢印を向けて努力できる彼の人間力とその魅力は、チーム内はもちろん、ブースターの皆様や地域の子どもたちにも伝播していくと感じています。



ポイントガード陣は土家選手が契約継続となり、新戦力として加藤選手、田渡選手そして、アジア特別枠でボリック選手が加わります。現状の実力と経験はもちろん、将来に向けての成長も大いに期待できるメンバーになりました。
土家選手は新人選手であった今シーズンの終わりから既にシュート成功率は高まっていましたが、彼の実力はまだまだ片鱗しか見せていないと思っています。得点力とゲームの支配力をいかんなく発揮して欲しいと思いますし、新コーチ陣から多くを吸収してリーグを代表する選手へと成長することを期待しています。さいたまブロンコスからの加入となる加藤選手は、今シーズンのB3プレーオフで2試合連続20点以上獲る活躍で示した通り爆発力は随一です。体も強くディフェンスでもハードにプレッシャーをかけることができます。先頭で体を張りチームを牽引してくれることを確信しています。熊本からの加入となる田渡選手はボンズの若きガード陣の中で経験豊富なプレーヤーであり、抜群のボールハンドリング能力でチームに安定と落ち着きをもたらしてくれると思いますし、体を張ったディフェンスで流れを変えてくれることも期待しています。そして田渡選手は海外留学の経験を活かし、コート内での通訳機能も担ってもらいます。基本的なコーチからの発信が英語になるため、練習や試合でもチーム内のコミュニケーションが円滑に進むようにサポートしてもらいます。
最後にフィリピン代表のボリック選手は自身の国外移籍最初のチームに福島を選んでくれました。フィリピンではチームのエースとして平均20点以上を獲る得点力がある選手ですが、チームのスタイルにフィットさせる組織適応力も持ち合わせています。コンボガードとしての出場も検討できる選手なので今後の起用方法と戦術構築が楽しみです。 

選手個別のご紹介をしてまいりましたが、来シーズンのロスターは複数のポジションをプレーできる個性的な選手たちが揃っており、様々な組み合わせが可能です。レギュラーシーズン60試合に加えてプレーオフを勝ち抜くためにはチームの総合力が問われますので、ロスター全員が成長し活躍していくことが必要です。優秀なコーチ陣のもと、この素晴らしい選手たちが成長し、勝ちを掴めるチームへと進化していきます。上辺だけではないチームの本物の結束力や本物のチームワークは、メンバー全員が自分の役割を果たそうと努力を積み重ね、結果を出し、相互のリスペクトが発生した先に生まれるものだと思っています。そんな新しいチームカルチャーの創造を目指します。

 

おわりに

メンバー編成についてのご説明は以上となります。
今回、クラブが変革していくために大きな決断をいたしました。厳しい声や評価する声、様々なご意見をいただきました。冒頭に述べさせていただいた通り、クラブ代表として、これまで貢献してくれたメンバーには感謝の気持ちを強く持っています。
契約とは、クラブと選手・スタッフ相互が未来のあるべき姿を実現するために納得して交わすものであり、今回満了となったメンバーとはその部分でどちらかもしくは両者が納得できなかったということになります。私の中で、チームを変革させるためには大きな覚悟が必要な決断でした。
一方で、情報発信の仕方や取り扱いには改善できる点もあったと反省しております。Bリーグの定める交渉期間や発表期限の規定、それぞれの選手・スタッフとクラブの関係性、他クラブへの移籍交渉を速やかに進める必要がある点など、様々な理由で今回のリリースの流れになりました。改めましてご不安と疑念を与えてしまったことにお詫びを申し上げます。
結びに、2022-23シーズンは悔しい結果となりましたが、掲げていた経営指標(売上、来場者数、ご協賛企業数など)は過去最高を更新し、REPAINTすることができました。これも地域の皆様のご理解とご協力のおかげです。そして宝来屋郡山総合体育館の改修工事も決まり、福島ファイヤーボンズは次のステージへと歩みを進めてまいります。しかし、やはりクラブが地域のトッププロスポーツと認知されるには、日本最高峰のB1の舞台で戦わなければならないと考えております。10周年の節目のシーズンでB1昇格の悲願を成し遂げられるようにクラブ一丸、絶対に諦めずに戦い続けますので引き続きご支援、ご声援をいただけますよう、よろしくお願いいたします。



長文にお付き合いいただきありがとうございました。ご不明点があればブースタークラブ会員向けのオンライン説明会にてお答えできる範囲で回答させていただきますので、お時間が許される方はご参加いただけますと幸いです。

代表取締役社長 西田創


 

2023-24シーズン チーム編成方針オンライン説明会

下記日程にて、2022-23シーズン、2023−24シーズン ブースター会員様向けにチーム編成についてのオンライン説明会を実施いたします。
参加をご希望される方は、下記からお申し込みください。

日時:2023年6月30日(金)20時00分
対象:2022-23シーズン及び2023-24シーズン ブースタークラブ会員
申込:2023年6月28日(水)まで

形式:オンライン
※メルマガ会員様は対象外とさせていただきます。
※参加お申し込みをいただいた方には、6月29日(木)にURLを別途お送りいたします。

 

お申し込みはこちらから




 

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