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[2025.07.01] 代表取締役社長西田より新シーズンのご挨拶

平素より福島ファイヤーボンズに多大なるご支援とご声援をいただきありがとうございます。
 
本日7月1日にりそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズンの新しい期を迎えました。クラブ設立から13年目のシーズンになります。
私が代表職をお預かりしてから過去4シーズンをB.LEAGUEが掲げるクラブ経営の3つの軸「経営」「社会性」「強化」の観点で振り返りますと、全国的なバスケットボール人気の高まり、そして地域の皆様の温かいご協力に支えられ、売上規模は4倍超、入場者数は約2.7倍になり、まだまだ成長の歩みを止めるわけにはいきませんが経営的には確かな積み上げができてきたと思います。子どもたちの普及育成を目的としたユースチームも軌道に乗り、B.LEAGUE U15チャンピオンシップでは2022年は男子が3位、2023年は女子が優勝することができました。全国の舞台で上位を狙えるチームに育ってきています。そして2025年4月に柿落としを迎えた宝来屋ボンズアリーナは郡山市開成山地区体育施設整備事業としてPFI方式(民間のノウハウや資金を活用する手法)で公募され、幸いにも構成企業の一員として企画から携わることができました。生まれ変わったアリーナで4,500名を超えるお客様と共に戦う試合空間は夢にまで見た特別な空間でした。ボンズの試合だけでなくオフシーズンや平日に開成山の体育施設の利活用方法の検討も新たなミッションとしてお役目をいただいています。これまで積み上げてきた年間550回を超える地域アクション(バスケットボール教室など)に加え、今後は地域のプロクラブとしてハードとソフトの一体運営という観点で地域貢献を果たせるように引き続き動き続けてまいります。
 
「経営」「社会性」「強化」の3つの軸は完全に独立した要素ではなく、それぞれが強く繋がり相互に影響を与え相乗効果を生みます。クラブビジョン「福島のシンボルになる」を達成するためには、3要素全ての更なる成長が必要です。ボンズはB1昇格することが福島の悲願であり、それだけを目標に掲げこれまで戦ってきました。ずっと支えていただき共に戦っていただいたブースターの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。振り返ると目先のB1昇格にこだわるあまり私自身が「短期的な視点」しか持てなくなってしまい、毎年のヘッドコーチ変更、ヘッドコーチが変わることによるプレースタイルの変更、プレースタイルの変更による選手の入れ替えを繰り返してしまったと感じています。結果として将来を見据えた年単位でのチーム力の積み上げは叶わなかったと猛省しています。毎年目指していたバスケットボールの形は確かにありましたし、所属した選手やスタッフたちは全力を出して戦ってくれました。チームをそうさせてしまったのはクラブの責任者である私の舵取りの問題です。これからはビジョン達成のための「強化」をこれまでのような短期的な視点だけではなく中長期で捉えて立て直していかなければならないと強く感じています。強豪クラブにあるような不変の強さ、ボンズらしさを感じるカルチャーが確かな年輪となって大木を成していくイメージを持ち、B.PREMIER参入までのシーズンを戦ってまいります。
 
B.LEAGUEは2026-27シーズンから「B.革新」をスタートさせ、B.PREMIER / B.ONE / B.NEXTの新リーグ構成になります。地方創生リーグというアイデンティティを持ち、特徴的な変更点として ①ライセンス基準の変更(集客、売上高、アリーナ) 、②戦力均衡を目的としたルール変更(ドラフト、サラリーキャップ)の2点があげられます。このルール変更をボンズは前向きに捉えています。地方クラブであっても優秀な選手を獲得できるチャンスがあること、チーム力強化が資金力依存になりすぎないことから、福島の地から強豪クラブに挑んでいけるチャンスがあると信じ宝来屋ボンズアリーナの改修という機会を得てB.PREMIER参入に向けた所信表明をさせていただきました。
関連リンク:B.PREMIERへ向けた所信表明 (記者会見実施報告)
 
B.PREMIER参入に向け4,000名平均集客を達成すべく、魅力的なバスケットボールスタイルを表現できる強いチームをつくること、そして先述させていただいたようにB.PREMIER参入を睨んだ先も見たチーム強化を図ること、毎年の戦いを未来に繋げていくことを期待して、渡邉拓馬新ゼネラルマネージャー(GM)にチームづくりの重責を託しました。
関連リンク:代表取締役西田よりシーズン終了のご報告と来シーズンに向けての意向表明
 
渡邉GMとはクラブのミッションとビジョン、これまでの歩みなどを共有した上で次のチームづくりをどのように進めていくべきか話をしてきました。結果として笠井康平選手を除く全てのスタッフと選手が入れ替わることになり、ブースターの皆様には落胆とご心配をおかけしてしまったかと思います。しかしながらGM職として編成を託す以上は、プロ人材に任せ存分に力を発揮していただくことがベターだと判断いたしました。(当然ながら組織ガバナンス、全社予算の観点では責任は代表である私にあります) 渡邉GMの提案は今のボンズの状況と今後の歩みを考えても魅力的なもので、「福島のために」「福島とともに成長したい」「福島の新しいチームづくりに共感する」という思いを持った選手とスタッフたちが集まってくれました。前所属クラブとの兼ね合いもあり、新ロスターと新HCおよびスタッフ体制については近日中に正式発表させていただきますが、選手の平均年齢は26.7歳(7/1時点)と若返り、成長ポテンシャルの高い選手、中軸として活躍できる選手、チームを安定させるベテランもバランスよく配置されていると考えます。新HCをはじめとしたスタッフ体制もB.革新を睨みしっかりと強化できました。魅力的なバスケットボールを魅せられると思います。「GO PREMIER」を達成し、「誇れる福島」の実現に向けて新生ボンズと共に歩んでいただけたら幸いです。引き続き福島ファイヤーボンズへのご支援とご声援をよろしくお願いいたします。